コロンビア　“インフューズド ハニー”　ストロベリー＆ピーチ＆オレンジ　ミディアムロースト　3種類飲み比べセット

コロンビア　“インフューズド ハニー”　ストロベリー＆ピーチ＆オレンジ　ミディアムロースト　3種類飲み比べセットのご案内です。
こちらは下記の通り、通常の販売容量と異なりますのでご確認ください。
各種2杯分ずつを想定した容量となっています。

容量：合計102g（各種34gずつ）
　　　ストロベリー34g
　　　ピーチ34g
　　　オレンジ34g


当店では非常に珍しく（販売は初）、インフュージョンコーヒーを仕入れてみました。
インフュージョンコーヒーとは、ざっくり言うとコーヒーだけでなく、精製の段階（もしくは焙煎前など）で果物やスパイス、アルコール（ワイン、ウイスキー、ラム etc.）を加えてコーヒー豆に風味付けを行った商品です。
そのため、コーヒー本来の味わいというより、加工した多様な味わいが楽しめるカテゴリーとなります。
いつか珈琲屋では普段はコーヒーの持つ本来の美味しさをメインに紹介していますので今まで取り扱ってこなかったのですが、こんなコーヒーもあるのか、というお遊び企画になれば幸いです。

産地はコロンビアで品種はカスティージョですが、どれもインフュージョンのフレーバーがしっかりと楽しめる3銘柄となっております。

〇ストロベリー
タンクの中にイチゴの果肉を加えて嫌気性発酵を行った、ストロベリーフレーバー満載のコーヒー。
ケミカルなストロベリー、イチゴのフルーツティー、チョコやイチゴパイに使用されるようなイチゴ香料、パッションティー、ローズヒップティーを思わせるとても華やかな香りと味わいが特徴です。

〇ピーチ
タンクの中に桃の果肉とワイン酵母を加えて嫌気性発酵を行った、THE Peach !!なコーヒー。
白桃系のピーチフレーバー、ピーチティー、ややケミカル、桃のハイチュウ、桃の天然水を思わせるちょっとあざと可愛い感じの桃感が楽しめます。

〇オレンジ
タンクの中にオレンジの果肉とワイン酵母を加えて嫌気性発酵を行ったコーヒー。
オレンジ、オレンジピール、オレンジ果肉入りのカカオニブ、ビターでフルーティーなビール、オレンジティーなどを思わせる味わいが特徴です。
前者の２銘柄よりはややコクがあり、飲むタイミングによってはオレンジチョコレートっぽい印象も感じられます。


焙煎度合い：ミディアムロースト
エリア：キンディオ県
生産者：マサトラン農園 ルスさん　
標高：1,450〜1,500m　
品種：カスティージョ　
精製方法：インフューズド ハニー



コラム～進化を続けるインフューズドコーヒー～

今回紹介するコーヒーは、フルーツを使用した特殊発酵のコーヒーです。収穫したてのコーヒーチェリーを発酵タンクに入れ、そこにイチゴの果肉（桃の果肉とワイン酵母、オレンジの果肉とワイン酵母）をそれぞれ加え、約72時間の嫌気性発酵を行います。その後、果肉を除去し、ミューシレージを一定量残した状態で、アフリカンベッドの上で丁寧に乾燥させます。この精製のポイントは、ワイン酵母を入れること。単に生の果物やスパイスを入れて発酵させるより、一度お酒にしてから加えることで、その香りがはっきりとコーヒーに移ります。酵母の働きに関しては、まだ研究段階ではありますが、コーヒーの味わいに影響を及ぼす作用ということは間違いなさそうです。

世界中のバイヤーも酵母を利用した発酵のコーヒーに注目をしています。カナダ拠点のラルカフェを筆頭に、コーヒーの発酵専用の酵母菌を販売するプレイヤーも現れ始め、今後のコーヒーシーンにおいて、さまざまな酵母の添加がトレンドになっていきそうな予感を感じさせます。